2007-09-21
最近のJREIT株価の動きを見ていると、1日で10万円以上の値動きがあったり、予想配当金の倍以上の金額の変動も日常茶飯事になっています。
ミドルリスク・ミドルリターンと言われていたJREITがこれでは困りますが、今の市場ではしばらくこういう状態は続きそうです。
投資口価格がこれだけの変動を起こしている原因は、マーケットの事情に起因しているとは言え、長らく続いたJREITの成長局面で、銘柄側が市場及び投資家対策に鈍感になっていた面も否めません。
01年~02年頃のJREIT黎明期では、銘柄側もどのようにJREITを広めるか、JREITの商品性を理解してもらうにはどうするかという点に苦慮し、それぞれが市場に対して働きかけを行い、又、啓蒙活動にも遥かに熱心でした。
それが、その後の投資口価格の上昇によってトーンダウンし、又、銘柄数の拡大によって市場が二極化に向かい、JREIT全体としての動きや考え方がバラバラになってしまった事にも遠因がありそうです。
JREITは銘柄同士で馴れ合ったり仲良しクラブになったりする必要はありませんが、一方でJREIT全体としての行動が必要となる場合もあります。
かつては、ある老舗資産運用会社の幹部の方が、新興銘柄と積極的に交流を行い、JREIT間の協調体制を築こうとしていましたが、残念ながらオリジネーターの人事によってJREITから離れてしまいました。
今日では彼に代わる人材がおらず、今のような難しい局面が到来しても、JREIT間の連携は採れそうにもありません。
仮に、このまま市場に流れに委ねるとすると、投資口価格の乱高下によって個人投資家の離反が続き、JREITは黎明期の頃のようなオルタナティブ投資商品に逆戻りしてしまう可能性すらあります。
それは投資家・銘柄双方にとってマイナスです。 勿論、JREITの商品性が変わってそのような市場評価を受けるのであれば仕方ありませんが、今日の局面は、銘柄側の変質や不動産市場の変動とは関係の無いことによって生じています。
従って、こういう時にこそ市場への説明や啓蒙・広報活動に積極的にならなければ、JREITが動く機会は永遠にないとも言えます。
それでは、どんな具体策があるのかという声も聞こえてきそうですが、真剣に考えればいくつかの対案は出て来ると思いますので、是非考えて欲しいと思います。
私もJREITの健全な発展に少しでも寄与することを目的としてREITアナリストとしての活動を続けていますので、自分のフィールドで今日の局面を脱することの出来る方策を練り実施したいと考えています。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
1 | アドバンス・ロジ | +2.39% |
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2 | コンフォリア・レジ | +0.64% |
3 | NTT都市開発リート | +0.09% |
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