2009-10-09
東証REIT指数が7月2日に1,000ポイント台を回復し、一部ではこれで底を脱出かと期待されましたが、その後も1,000ポイント前後を往復しています。
そして、秋になって投資雑誌等でもREITを取り上げる機会が多くなり、どちらかと言うと好材料探しの方向での取材が多くなっています。
こういう取材で感じるのは、相変わらず株式投資の感覚から離れられないREITの見方です。
REITが底を打ってこれから上昇基調に向かうので、今が投資チャンスという筋書きが希望のようですが、これは株式投資の見方です。
確かに、一時期に比べてREITに対して過度なリスクを織り込む投資姿勢は弱まりましたが、評価が反転する程の材料はありません。
ここにきて、REITの中で合併の動きが強まっていますから、これも好材料の一つにはなりますが、現在の合併はサバイバルの為の方策で、銘柄存続の危機から脱出する方法として活用されています。
従って、合併は投資家が銘柄存続リスクに過敏になり過ぎないという方向へは誘導しますが、REITに上昇力を付ける程の効果があるかは速断できません。
それではREIT投資は時期尚早かと言えば、それも違います。
REITはインカムゲイン投資商品だと考えれば、銘柄存続リスクが遠のけば、それは投資チャンスだと言えます。
特に、現在のように投資口価格が低位で安定している状況では、投資家にとって有利な配当利回りで投資口を選べるチャンスです。
長期保有前提のREIT投資では、買った価格によってその後の配当利回りが決まりますから、投資口価格が低位安定の状態は買い易くなります。
一方、投資開始のインセンティブとして価格が上昇するという期待が欲しいという声もありますが、元々REIT投資を短期保有してキャピタルゲインを得るというのは簡単ではありませんし、勧められる投資姿勢でもありません。
それよりは、これから最低でも2年、出来れば3年間は保有するという前提で考えれば、今の配当利回りは魅力的です。
この間には賃貸市場の変動もありますし、不動産市場も更に軟調化するかも知れませんが、この期間を超えられれば、パフォーマンスが安定し、確実で安定した配当金が得られると言えます。
従って、今後2年は多少の配当金の変動があっても、循環的な変動でしかないと割り切れる銘柄を選べば良いのです。
その銘柄はどれなのかは、投資口価格が示していますが、私の見る所ではかなり対象銘柄が多くなっているのと、日々の投資口価格の動きで拾えるタイミングが増えていると感じています。
本来REITの投資口価格は安定しているはずですが、今は株式市場の動きに連動して意味なく下がったりもしますから、投資家にとっては拾い易い環境ですので、特に長期保有を前提とした個人投資家にとってはREITの初期の次に来たタイミングになっていると言えます。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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