2007-07-11
早くも2007年も後半に入ろうとしております。少し振り返ってREITの値動きと今後について考えてみたいと思います。というのも最近、REITって高いんじゃない?どう?なんて抽象的な質問も最近多いもので・・・。
確かに、2月下旬に世界同時株安の影響で、REITも一時低迷しましたが、その後持ち返し、上昇傾向が続いておりました。しかし6月に入り急落してからは、上値の重い動きが続いております。
大きな要因は長期金利の上昇です。
この長期金利の上昇を機に割高銘柄を売りに出す投資家が増えているのです。
REITの割高か割安かの投資判断基準の一つとしてスプレッドで考えます。
スプレッドとは、REITの配当利回りと10年国債利回りとの金利格差のことです。
東京証券取引所に上場するREITの40銘柄のうち6月15日現在で2.9%と、ここ一ヶ月で0.3ポイント上昇しておりますが、新発10年国債利回りとの格差は拡大しているのです。
スプレッドが100ベーシスを下回るとREITは割高とみられることが多いのですが、ここ最近のスプレッドとして5月初旬94ベーシス、6月5日に79ベーシスにまで至り、その後6月11日に100ベースになっております。
REITの利回りに対して長期金利が上昇しているので、利回りの格差が帳消しになってしまうのです。
緩やかながらも金利の上昇に直面しているわけですから、当分は適正利回りを求めて上値の重い動きは予想されます。
また、金利動向次第では大きな下落の可能性も言われておりますが、私は一時的なものとみております。
不動産市場自体の環境は良く、オフィスビルの空室率の低下など安定したREITの収益源も確保できており、新たな資金流入として、地方金融機関や年金なども見込まれております。
一方、個人投資家に対しては、今後の法改正が大きく左右してくると思うのです。
情報を開示されぬまま大きな損失を出して金融庁の処分が出た運用会社などもありました。
今後は不動産鑑定の監視強化とともに不動産投資市場の透明性を高め、いかに投資家保護がなされていくかだと思います。
この金利上昇を乗り切るためにも、投資家保護にも力を注いで頂きたいと思います。
いずれにしましても、本格的な金利上昇をどう乗り越えていくか、今後の課題となるでしょう。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
1 | アドバンス・ロジ | +2.39% |
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2 | コンフォリア・レジ | +0.64% |
3 | NTT都市開発リート | +0.09% |
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