日本ロジスティクスファンド投資法人が第39期決算、物件入替え、分配方針の変更、自己投資口取得を発表

(Mar. 12, 2025)

日本ロジスティクスファンド投資法人が、第39期（2025年1月期）決算を発表した。 第39期は、「小牧物流センターⅡ」を売却した。物件売却益が減少したが、前期に取得した物件の通期稼働、仲介手数料や修繕費の減少により、前期比1.6％増益。268百万円を内部留保する一方、自己投資口の消却に伴い投資口数が1.1％減少し、1口当たり分配金は5,578円と前期比5.2％増となった。 期末のポートフォリオは52物件、資産規模（取得額合計）は2,893億円、有利子負債比率は44.0％。 併せて物件入替えを発表した。 取得する物件は、千葉県印西市にある、2008年竣工の「印西物流センター」。取得額は13.13億円、売主はSGリアルティ。 一方、売却する物件は、愛知県小牧市にある、1994年竣工の「小牧物流センター」。売却額は23.5億円、売却先は非開示。テナントと市場賃料の上限水準で再契約し、資産価値の最大化を実現したと判断し、売却を決定した。 また分配方針の変更を発表した。物件売却益が計上されない場合でも、1口当たり分配金の安定化を図ることを目的に、継続的な利益超過分配を行うことを決定した（但し、4月開催予定の投資主総会の承認を条件とする）。 更に自己投資口の取得を行うことを発表。自己投資口取得は2期連続、5回目となる。取得する投資口数は上限69,000口（発行済投資口数の2.5％）、取得総額は上限60億円。取得した投資口は全て7月末に消却する予定。 第40期（2025年7月期）は、「北名古屋物流センター」等3物件を取得する一方、「市川物流センターⅡ」等2物件を売却する。これによる売却益及び交換差益計1,466百万円が寄与し、前期比13％増益を見込む。差引き166百万円を内部留保とし、また投資口3分割により、1口当たり分配金は2,150円（分割前換算6,450円）となる見通し。 第41期（2026年1月期）は、「北名古屋物流センター」を追加取得する一方、「市川物流センターⅡ」を追加売却する。交換差益728百万円が発生するが、前期より減少するため、前期比10％減益を見込む。内部留保より443百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,150円と前期と同額となる見通し。 なお、第40期及び第41期は売却益を計上するため、利益超過分配は行わない。 また今回の自己投資口取得は業績予想に織り込んでいない。 今後の目標として、1口当たり分配金2,150円以上、FFO（当期利益（物件売却損益を含まない）＋減価償却費）の年平均2.2％成長を目指す。