2017年07月10日

第1部「REITキーマンに聞く!」サムティアセットマネジメント株式会社 川本 哲郎氏

今回は、サムティアセットマネジメント株式会社 川本 哲郎氏に業界動向やファンドの特徴に関してインタビュー形式でお話していただきました。

サムティアセットマネジメント株式会社 川本 哲郎氏

略歴:川本 哲郎(かわもと てつろう)氏
1995年 株式会社三和銀行(現株式会社三菱東京UFJ銀行) 入行、2000年 朝日監査法人(現有限責任あずさ監査法人) 入社。その後2001年 日本政策投資銀行(現株式会社日本政策投資銀行)入行、不動産会社、ファンド運営会社を経て、2014年10月 サムティアセットマネジメント株式会社取締役 リート運用本部長(現任)、2015年3月 サムティ・レジデンシャル投資法人 執行役員(現任)。

第1部:業界動向・住居特化型リートについて

――最初に現在の首都圏や地方における住居市況についてお聞かせいただけますでしょうか。

現時点では東京、地方ともに需要は堅調という印象です。
その中でも目を引くのが高価格帯の需要が強い名古屋です。推測ではありますが、飛行機製造に関する技術者の流入が市場を活気づけているのではないかと考えています。
また、名古屋と並んで需要の強さが目立つのが三重県の四日市です。こちらも推測になりますが、半導体を中心とした好調な製造業が住居市場にも反映されていることに加え、住居の供給が限定的であることから強い住宅需要を生み出しているのではないかと考えています。

――なるほど、製造業という基盤が好調な名古屋や四日市といった都市の住居市況が好調なのですね。一方で大阪の市況は如何でしょうか。

大阪につきましては、全国の動向の中で特筆して目立ってはいませんが、堅調な需要が続いているという印象です。

――堅調な市況を受けて賃料動向は如何でしょうか。

地方都市は人口が減少し疲弊しているというイメージを持たれるかもしれませんが、実際に各都市に足を運び、その都市の経済活動や人の動きなどを見てみると、疲弊しているという印象は受けません。もちろん人で溢れかえっている状況ではありませんが、少なくとも私たちが投資対象としている都市、地域についてはしっかりと人が集まり、経済活動が行われていることから、堅調という印象を持っています。また、地方物件の賃料は「上がりにくいが下がりにくい」特徴を有しています。そのため、物件取得後の2年半の賃料はほぼ横ばいに安定的に推移しています。

――サムティ・レジデンシャル投資法人の保有物件に入居している層、主に単身者が多いと思われるのですが、その中で特に「こういったタイプの部屋が好まれるようになってきた」或いは「こういった属性の人の需要が強い」といったものはありますでしょうか。

部屋のタイプは、以前は少し広めのワンルームを好まれる方が多かったのですが、最近は1LDKの引き合いが強くなってきており、ニーズが変わってきている印象があります。また、属性ですが、最近目立つのは学生の方の需要が強いと感じています。やや高級志向になってきた学生の方の嗜好をご両親、更には祖父母が支援しているのではないかと考えています。

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Property Acquisition Price Rankings

(Billions of yen)

1 Shinjuku Mitsui Bldg. 170
2 IIDABASHI GRAND BLOOM 139
3 Roppongi Hills Mori Tower 115
4 Shiodome Building 107
5 Tokyo Shiodome Building 83
Unit Price Growth Rankings
1 Nippon Building +1.34%
2 Japan Real Estate +1.31%
3 Advance Logistics +1.17%
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