2010-11-12
日銀からREIT投資口の取得概要が発表されましたが、その内容は別として、かなり関心を集めているようで、国内機関投資家のみならず、外資系ファンドや個人投資家も、その行方に注目しているようです。
特に個人投資家にとっては、日銀が買うことで一定の安心感が得られますので、再びREIT投資を行おうと考えているのかも知れません。
私の所にも、外資や知人の個人投資家から問い合わせが来ていますが、日銀による投資口取得の影響度をどう見るかに関心が集まっています。
買取資金枠は500億円で、時価総額の1.5%程度ですから、金額的にはそれ程大きくはありませんが、波及効果を期待している節もあります。
今回の日銀の施策は、自らの投資を呼び水として、REITがもう少し活性化することを狙っているのだと思いますが、その為にはより効果を上げる方策も必要です。
出来れば、この機会を捉えて、REITが広告活動や普及啓蒙活動を展開して、REITの商品特性を広く訴える必要があります。
現在のREITの配当利回りは平均で5%台後半になっていて、10年物長期国債の利回りとの差は4.5%超に達していますから、インカムゲイン投資としては十分に魅力的です。
但し、REITが弱含みで推移していると、利回り以上のキャピタルロスも考えなくてはならないのですが、今回の日銀の取得によって下支えが出来れば、ロスに対して余り神経質になる必要がありませんので、素直に利回りで投資判断をすることが出来ます。
しかし、上場銘柄全てが今回の恩恵を得られるとは限りませんので、やはりある程度銘柄を選別する必要があります。
それには投資口価格が増資可能なラインに何処まで近づいているかもポイントになりますし、デットの調達利率が大きく上昇しない財務構造を持っている銘柄という基準が必要ではないかと思います。
従って、投資家サイドから見れば、日銀の投資基準や考え方を聞けて、更に前述の選別基準が明示されれば、かなりREIT投資が楽になります。
個人投資家の中には、REIT投資に魅力を感じていても、実際に銘柄を選別することが難しい為に躊躇している人も多いと思いますので、こういう機会に個人投資家向けにガイダンスをする事も投資誘因の有効な方策だと思います。
インカムゲイン投資の個人投資家が増えて、REITの投資口価格が増資可能なラインで安定すれば、資産取得を活発化出来ますので、不動産市場の活性化にも繋がります。
本来、REITは増資と外部成長が順回転するようなサイクルに入らないと活性化しませんが、それに少しでも近づくように、総合的な施策を展開するべき時期ではないかと考えています。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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