2010-09-17
投資の世界ではリスクとリターンは一対(表と裏)と考えられています。従って、高いリターンでリスクの低い投資商品というものはないはずですが、世の中にはハイリターン・ローリスクで誘うものが後を絶ちません。
こういう商品は人の欲を頼りにしていますが、厳密に考えれば、短い期間であればその可能性がなくはないので、投資に詳しい人でも手を染める事もあります。
特にネット取引によって即座に売れる環境があれば、タイミングを図って利確して完全手仕舞すれば、結果としてハイリターンにもなります。
然しながら、こういう際どい投資が出来る人は限られていますし、自己の欲望を上手にコントロール出来る能力が必要です。
普通の人は美味しい思いをすれば、又手を出しますから、結果としてリスクとリターンは一対という原則に収れんしていきます。
この原則で投資商品を分類すると、
ハイリスク・ハイリターン→株式投資
ローリスク・ローリターン→債券投資
ですが、この両者の動きは逆相関になるので、株式と債券に分散投資をすれば、結果として投資利益はゼロに向かうという事になります。
そこで、REITのようなミドルリスク・ミドルリターンの投資商品が登場したのですが、REITの普及は今一つという状態です。
テレビ等のマスコミを通じて盛んに宣伝される投資商品としては、FXや商品取引がありますが、これらはハイリスク・ハイリターン商品に分類されますから、株式投資のオルタナティブ(代替)として考えなくてはなりません。
低成長下にある今の経済環境を冷静に見れば、ハイリスク・ハイリターン商品のウエイトを高めるのは理に叶いませんから、本来はミドルリスク・ミドルリターンかローリスク・ローリターン商品のウエイトを高めるのが普通です。
投資資金に回せる金額が大きければ債券投資でも割に合いますが、個人投資家では債券の利回りでは満足出来ませんから、配当利回りが相対的に高いREITに目が向きます。
然しながら、REITはテレビや新聞等に広告は出しませんし、CM活動は一切していませんから、他の投資商品に比べると認知度はかなり下がります。
では、何故REITが広告を出さないのかというと、それはCMに必要な費用が出せないからです。
仮にREITがCMを行うとしたら、投資家への配当金を減らして行う事になりますから、投資家の為の仕組みであるREITでは、この説明が難しくなります。
REITは利益の全てを投資家に還元していますから、その一部でも他へ回すとなるとかなりの合理的な説明が求められます。
このような状態は今後も続きますから、依然としてメディア等のマスコミを通じての認知度は高まりません。
これがREITの宿命だとも言えますが、ミドルリスク・ミドルリターンの投資商品へのニーズは今後も高まりそうですから、例え認知度は急に上がらなくても、少しずつ、広まっていくであろうと思います。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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