第4部　今後の目標や戦略について

――資産規模の中長期的な目標についてお聞かせください。
～投資主価値向上が目的であり、市場動向合わせて様々は施策を実行していく

資産規模の中長期的な目標水準は特段定めておらず、我々が目標としているのは分配金の成長やNAVの成長、株価の向上といった投資主価値の向上であり、その一環として外部成長を行うことにより、資産規模を結果的に拡大していきたいと考えています。 また、内部成長や外部成長といった成長戦略に加え、物件の売却・入れ替えや自己投資口の取得を含む財務戦略の活用も成長戦略の重要な柱であると考えていて、株価が割安なタイミングにおいては、自己投資口の取得が外部成長よりも投資主価値の向上にとって効果的であると考えています。
株式市場をはじめ、事業環境を見極めながら、4つの成長戦略を組み合わせたアクティブアセットマネジメントを通じ、投資主価値を向上させていきたいと思っています。

――分配金水準の目標についてはいかがでしょうか。
～年率2％を超える分配金上昇を今後も目指していく

内部成長や外部成長、財務戦略といった成長戦略の着実な実行を通じ、物価上昇に打ち勝つ形で継続的に年率2％を超える分配金の成長を目指していきたいと考えています。
それに加え、我々がこれまで8期連続で行っている物件売却による売却益の計上も、分配金の更なるアップサイドとなっています。この8期で売却した７物件の売却益は合計で約100億円となっており、これは7物件のNOIの10年分に相当します。今後は市況を踏まえながら物件の売却をさらに加速し、複数物件のバルク売却も検討しているところです。分配金を投資主の皆様に還元することに加え、簿価部分については手元資金として戦略的に活用していくことにより、分配金の成長をはじめとする投資主価値向上を実現していきたいと考えております。

本日は大変お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました。