トーセイ・リート投資法人が第3期決算、西台NCビルの取得を発表

(Jun. 15, 2016)

トーセイ・リート投資法人が第3期（平成28年4月期）決算を発表した。第3期は、期初に投資口の追加発行を行い、オフィスビル3棟、商業施設1棟、レジデンス1棟を取得。これにより前期比80.2％増益。税制改正に伴い、金利スワップによる繰延ヘッジ損失相当額を利益超過分配として扱い、利益超過分配金を含む1口当たり分配金は3,208円となった。期末のポートフォリオは17物件、資産規模（取得額合計）は293億円、有利子負債比率は44.1％。併せて、スポンサーであるトーセイからオフィスビル1棟を取得することを発表。取得する物件は、板橋区高島平、都営三田線西台駅より徒歩1分に位置する、平成4年竣工のオフィスビル。取得額は14.8億円。また保有物件の取得額2番目である「多摩センタートーセイビル」は、テナント退去に伴い、トーセイとの賃料固定マスターリースを11月28日から賃料を5.1％減額し、期間4年間の再契約を締結。これらに伴い第4期（平成28年10月期）は、前期に取得した物件が通期寄与する一方、賃貸費用の増加等により、前期比0.4％減益を見込み、1口当たり分配金は3,196円となる見通し。第5期（平成29年4月期）は、多摩センタートーセイビルの賃料が減額となるも、西台NCビルの通期稼働が寄与し、前期予想比1.9％増益を見込み、1口当たり分配金は3,256円となる見通し。今後はスポンサーの物件取得パイプラインの活用と、投資対象にホテルを追加し（7月開催予定の投資主総会で規約を変更予定）、資産規模500億円を中期的目標に置く。