2019年12月20日

「REITキーマンに聞く!」GLPジャパン・アドバイザーズ株式会社 代表取締役社長 三浦 嘉之氏

今回は、GLPジャパン・アドバイザーズ株式会社 代表取締役社長 三浦 嘉之氏に業界動向やGLP投資法人の特徴に関してインタビュー形式でお話をしていただきました。

GLPジャパン・アドバイザーズ株式会社 三浦 嘉之氏

――財務戦略についてお聞かせください。

2019年8月期は、足元の低金利環境を活かし、借入金利1.25%の約200億円のリファイナンスを実施しました。これを通じて借入期間は7年、金利0.34%という新たな調達を行い、金利コストで約91bpsの低下。ポートフォリオ全体の平均借入金利についても0.65%から0.59%へ7bps低下できています。これは金利コストでいうと期で約9700万円の削コスト削減になっておりますので、年間でいえば約2億円を投資家に還元できます。
また2019年8月期には物流REITとしては本邦初となる個人投資家向けのグリーンボンド80億円(10年債)を発行し、個人投資家層の拡大も実現しました。GLP投資法人は、グリーンファイナンスの対象となるグリーン適格資産がポート全体の取得価格ベースで6割程度あり、環境に関しては個人の関心も高いため、今後もグリーンファイナンスへの取り組みを継続する方針です。

――機関投資家がESG投資を進めていますよという部分も含めてニーズが強いと思いますが、リテールの部分でグリーンボンドはかなり斬新であり、投資家の反応はいかがでしたか。

証券会社を通じて、投資家からは非常に好評を得ているというお声をいただいています。我々としてもESGは強化していきたい領域で、これまでは機関投資家を中心にグリーンボンドは発行されているものでしたが、これを個人投資家にも広げることで、当社のESG戦略を評価頂く投資家の多様化を通じて、より多くの投資家にわれわれの思想を知っていただくいい機会になったのではないかと思っています。エクイティではなく債券を投資する個人の投資家層にアクセスすることもできましたし、合理的な金利でマーケットから調達できたこともメリットです。

――LTVに関して、可能であれば下げる方向を探っていきたいのか、低金利が目先もう少し続きそうということもあって、そのLTVを少し上げてリターンを取りにいくのか、様々な選択肢があると思いますが、その部分に関してはどのようなお考えでしょうか。

財務コストの圧縮は引き続き推進していきたいと思っています。ただ足元のLTVについては安定的な水準で、大きく変更する想定はしておりません。一方で優良物件取得のための一時的なレバ活用など、リスクを考慮したうえで投資主価値の向上を実現することができるのであれば、あらゆる選択肢を検討していきたいと思っています。

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