今回取り上げるのは、2024年1月17日に開示されたSOSiLA物流リート投資法人（以下SOSiLA)の8期（2023年11月期）決算説明会資料です。
SOSiLAの資産運用会社は、住友商事グループの住商リアルティ・マネジメント株式会社にて、SOSiLAは2019年12月に上場しています。

ポートフォリオ投資方針等

ポートフォリオ戦略等（決算説明資料より抜粋）

第8期のトピックス

１．投資環境

不動産売買取引市場においては、海外市場との金利差等を背景に、投資家の投資意欲は引き続き高い状況にあり、本投資法人が投資対象とする優良な物流施設の利回りは低位で推移している。

物流不動産市場においては、EC市場の堅調な拡大を背景に、企業による物流業務の外部委託に伴う 3PL市場規模の拡大や物流拠点の再編への動き等により、多機能で利便性の高い物流施設へのテナントニーズが高まる傾向にあり、今後も先進的物流施設への需要は増加するものと考えられる。一方で首都圏の物流施設の新規供給は過去最高水準で堅調な需要を上回り、首都圏全体の空室率は上昇傾向で推移している。

２. 外部成長

2023年8月4日にLiCS所沢（取得価格13.25億円）を取得した。
この結果、本投資法人が当期末現在で保有する物件は17物件、取得価格の合計 は1,425億円となっている。

３. 内部成長（決算説明資料より抜粋）

４. 資金調達の概要

2023年6月15日に第2回無担保投資法人債（グリーンボンド）30億円を発行し、2023年6月30日に短期借入金30億円の期限前弁済を行った。また、LiCS所沢の取得に合わせて2023年8月4日に13.2億円の新規借入れを行い、2023年8月31日に短期借入金5.9億円の期限前弁済を行った。

これらの結果、当期末の借入金残高は、620億円となり、総資産に占める有利子負債の割合は42.2％となっている。

主要指標（決算説明資料より抜粋）