2021年2月期(第30期)決算説明会資料
今回取り上げるのは、2021年4月19日に開示された日本アコモデーションファンド投資法人(以下NAF)の30期(2021年2月期)決算説明資料です。
資産運用会社は、三井不動産株式会社の100%子会社である株式会社三井不動産アコモデーションファンドマネジメントにて、NAFは2006年8月に上場しています。
NAFの特徴と戦略として、『アコモデーション資産』((主として居住及び宿泊の用に供される不動産(賃貸住宅)・ホスピタリティ施設(寮社宅・サービスアパート・シニア住宅・宿泊施設))への投資を謳っている。運用比率では90%以上を賃貸住宅(2021年2月末実績95.0%)、投資エリアでは、80%以上(2021年2月実績85.4%)を東京23区内としている。
賃貸住宅においては、前期は感染の拡大からテナント募集活動が停滞し成解約件数が大きく減少するなどの影響が見られたが、当期のテナント募集活動は概ね平常に戻った。ただ、感染拡大を機に生活様式が変化したことでテナントのニーズも多様化しつつあり、これまで非常に引き締まっていた都心部の賃貸住宅の需給環境にも変化の兆しが見られる。
不動産売買市場では、稼働や収益が安定的である賃貸住宅に対する投資家の需要は底堅く、 国内外の投資家により積極的な取引が行われた。
当期は、2020年10月にパークアクシス東陽町・親水公園の共有持分35%を新規に取得した (取得価格22億円)。
その結果、30期末時点の保有資産合計は129物件(取得合計3,184億円)となった。
当期は、新規物件の取得資金等に充てるため、公募及び第三者割当により 合計18,950口の投資口を発行して98億円の資金調達を実施したほか、新たに金融機関から20億円の資金の借入れを行った。また、市場動向及び金利水準に留意しながら既存借入金のリファイナンスを行うことで、調達先の分散・返済期限の分散・長期固定金利による調達を進めた。
その結果、期末における総有利子負債は1,595億円(前期比20億円増加)、長期負債比率は 98.1%、長期固定負債比率は95.6%、総資産有利子負債比率(LTV)は50.2%、長期有利子負債の平均残存年数は4.6年、借入先金融機関数は26社、期末時点の加重平均レートは0.54%となった。
主要指標(決算説明資料より抜粋)
(Billions of yen)
1 | Shinjuku Mitsui Bldg. | 170 |
---|---|---|
2 | IIDABASHI GRAND BLOOM | 139 |
3 | Roppongi Hills Mori Tower | 115 |
4 | Shiodome Building | 107 |
5 | Tokyo Shiodome Building | 83 |
1 | Global One | +1.90% |
---|---|---|
2 | Kenedix REIT | +1.66% |
3 | Hulic Reit | +1.58% |
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