6月3日週のニュース概観
(写真/iStock)
6月7日、ヒューリック株式会社が日本ビューホテル株式会社(以下、それぞれ「株式会社」を略)を株式交換によって完全子会社化すると発表した。
日本ビューホテルは、1953年に「那須観光株式会社」として発足し、以来ホテル事業を中心に施設運営や遊園地運営事業を手掛けている。
現在の社名に変わったのが1966年で、2014年に東証二部に上場し、翌2015年7月に一部に指定替えとなるも11月にはヒューリックの株式25.98%取得によって同社の持分法適用関連会社となった。
両社の株式交換は今年9月1日を効力発生日として行われる見通しで、日本ビューホテル株式1株に対してヒューリック株式1.57株が割り当てられる(※1)。
今回発表された日本ビューホテル完全子会社化について、ヒューリックは同社のホテル運営ノウハウを取り込むことで新規開拓分野と位置付ける観光業の収益力強化をさらに加速させる考えを示している。
一方の日本ビューホテル側は、完全子会社化によってホテル開発をヒューリックに委ね、自社のリソースをホテル運営に集中させられる点にメリットを見出しているようだ。
ヒューリックがスポンサーを務めるヒューリックリート投資法人への影響だが、当該投資法人は東京圏のオフィス及び商業施設を重点投資対象と位置付けているものの、ホテルや有料老人ホーム、ネットワークセンターを「次世代アセット・プラス」としてポートフォリオに20%程度(取得価格ベース)組み入れる方針を採っている(※2)。
したがって、ヒューリックによる日本ビューホテル完全子会社化によってホテル開発とその運営力強化が進めば、一定程度の枠内とは言え、当該投資法人の外部成長や収益性向上にとっても追い風が期待できそうだ。
【注釈】
※1.数字は開示資料「ヒューリック株式会社による日本ビューホテル株式会社の
完全子会社化に関する株式交換契約締結のお知らせ」による。
当該ページのURLは以下の通り(2019年6月7日更新 最終閲覧日:2019年6月7日)。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3003/tdnet/1719481/00.pdf
※2.ヒューリックリート投資法人のホームページより「ヒューリックリートの特徴・戦略」参照。
当該ページのURLは以下の通り(最終閲覧日:2019年6月7日)
https://www.hulic-reit.co.jp/ja/feature/index.html
(Billions of yen)
1 | Shinjuku Mitsui Bldg. | 170 |
---|---|---|
2 | IIDABASHI GRAND BLOOM | 139 |
3 | Roppongi Hills Mori Tower | 115 |
4 | Shiodome Building | 107 |
5 | Tokyo Shiodome Building | 83 |
1 | Nippon Prologis | +1.86% |
---|---|---|
2 | Daiwa House REIT | +1.82% |
3 | CRE Logistics | +1.77% |
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