2015年02月10日

日本ビルファンド投資法人(8951)

日本ビルファンド投資法人は、運用資産額が日本最大の投資法人です。その投資対象はオフィス(事務所)が100%。しかも、東京の山手線の内側にあるビルが多く、有名企業の本社も入居しています。また、三井不動産がオリジネータで運用を強力にサポートしています。

NBF大崎ビル

ここがポイント

日本ビルファンド投資法人は、J-REITの第1号であり、REIT市場を日本に根付かせるために登場した旗艦銘柄でした。その期待に沿うように成長し、資産規模と時価総額はJ-REITの中で最大(15年1月16日現在)と、同市場の中心的存在です。売買高も安定しており、流動性が比較的高い銘柄です。2015年1月現在のS&P格付けはA+です。
その反面、他の銘柄よりも買われやすいことから、バリュエーションでは割高になりやすいと言えます。その結果、予想分配金利回りは同業の中で最も低い部類にとどまっています。
それでも、J-RIT市場の代表格であることから、機関投資家がJ-REIT投資を行う際に、組み入れ対象になりやすい銘柄と言えるでしょう。なお、J-REITの中心だけに、日銀が質的量的金融緩和政策としてJ-REITの買付けを実施する際には、その影響を受けやすい銘柄と言えます。
最近では2014年3月に150億円近くの新規投資口を発行し、物件を購入しています。

物件探訪

さて、主な運用資産を見てみましょう。日本ビルファンド投資法人は、東京山手線の内側を中心とした第一級の高層ビルが主体です。テナントは上場企業などが多いことから、賃料の確保については比較的安定しているとみられます。

物件1

NBF大崎ビル 667億円(当初投資金額、以下同様) 6.2%(投資比率、以下同様)
JR大崎駅から歩行者用コンコースで直結している。ソニー発祥の地とされており、2011年にソニーが自社ビルとして開発した。NFBは、2013年に持ち分の60%を取得。

物件2

NBF日比谷ビル 635億円 5.9%
帝国ホテルの隣で日比谷通りに面し、明治時代は鹿鳴館があった場所。1984年に大和生命が開発し、長らく大和生命ビルと称した。1998年に証券化されて米ゴールドマン・サックスが取得したが、2005年にNBFが取得した。マツダ東京本社などが入居する。

物件3

ゲートシティ大崎 573億円 5.3%
JR大崎駅から歩行者用コンコースで直結している。ローソンや富士電機などの大手企業が本社を置く。1999年に三井不動産が開発し、NFBは2006年から持ち分を逐次取得している。

物件4

NBFプラチナタワー 310億円 2.9%
東京メトロ白金高輪駅と直結。港区白金1丁目にある白金アエルシティの一角で、オフィス棟である同高層ビルは、この地区のランドマーク。アクサ生命の本社などもある。2005年に長谷工コーポレーションと地権者組合が共同開発し、2006年にNBFが取得した。

銘柄概要

2015年01月20日時点

項目データ
銘柄名 日本ビルファンド投資法人
略号 NBF
コード 8951
設立 2001年3月
上場 2001年9月
決算 6月・12月
運用会社 日本ビルファンドマネジメント
資産管理会社 三井住友信託銀行
投資対象 首都圏のオフィスビル
系列 三井不動産
総資産 1兆406億円
純資産 5,348億円
投資口 1,412,000口
時価 622,000円(15年1月20日)
時価総額 8,783億円(15年1月20日)
52週高値 652,000円(14年11月4日)
52週安値 519,000円(14年3月25日)
売買単位 1口
格付け A+(S&P) AA(R&I)
AA+(JCR)
投資主 日本トラスティ信託口(21.0%)
資産管理信託投信(8.1%)
主幹事証券 野村證券

※財務テータは2014年6月末現在

業績の推移

決算期項目単位2010年2011年2012年2013年2014年2015年
6月 営業収益 百万円 28,340 28,080 30,243 35,719 36,561 35,000(※1)
当期純利益 9,281 8,757 9,489 12,941 12,771
1口当り分配金 17,125 15,138 15,480 16,854 8,152
12月 営業収益 百万円 27,314 29,773 31,529 37,134 34,900(※1) 35,500(※2)
当期純利益 8,398 9,127 9,657 13,276
1口当り分配金 15,495 15,200 15,754 8,645 7,520(※2)

※1は市場予想
※2は会社予想

ReitInfo.com

Property Acquisition Price Rankings

(Billions of yen)

1 Shinjuku Mitsui Bldg. 170
2 IIDABASHI GRAND BLOOM 139
3 Roppongi Hills Mori Tower 115
4 Shiodome Building 107
5 Tokyo Shiodome Building 83
Unit Price Growth Rankings
1 Nippon Prologis +1.86%
2 Daiwa House REIT +1.82%
3 CRE Logistics +1.77%
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